私たちにとって、リワインド加工は保護フィルムの専門商社として、長年の夢であり課題でした。
幅切断と比べ、難易度はかなり高く、導入までには様々な課題の克服がありました。
そのことを実証するかのように、保護フィルムメーカー以外での巻き替え加工はすべての分野で使用可能ではありませんでした。それだけに設備選定や環境設定には、まず大変苦慮いたしました。
保護フィルムにとって、小さな気泡の混入や、静電気発生による空気中の異物混入はどんなに小さくてもNGになってしまうからです。
多くのリワインド加工の課題を解決できたのは、メーカーさんから様々な協力を頂けた事と、長尺切断加工の工程で特許を取得した、当社の技術者たちの努力によるものと自負しております。
このリワインド加工ができるようになった事で、これまで出来なかった巻き長さをステンレスやアルミのコイル面長に合わせた無駄のない巻長さの出荷が可能になりました。一部コイルセンター様で、大変評価して頂き導入させて頂いております。
第一のメリットは、コイルの中にフィルムの繋ぎがないことです。第二にフィルム残が無くなり無駄がないこと。第三に、ジョイント作業が無くなり作業者の危険負担がなくなることです。
但し、全ての品番でこの巻き長さ販売が可能となる訳ではありませんので、関心をお持ち頂けましたら、何なりとご相談ください。
また、製造トラブルの発生で製品がタイトになった折にも、大きな力を発揮してくれました。
私ども城山は、メーカーでは対応しにくい加工や供給スタイルを作り上げることで、お客様に喜んで頂けるサービスを模索し、提供できる事を通して、お客様やメーカーと共存・共栄させて頂けるよう邁進してまいります。