「生涯青春」継続中(^_^) vol.19

11月(霜月)

霜月――文字通り、霜が降りる月。

旧暦では、およそ12月上旬〜1月上旬にあたります。かつては霜が降りるほどの寒さの季節だったのですね。

 

今の暦では、寒さが始まる前。紅葉が始まる秋本番。考えてみれば、1ヶ月以上のずれがある訳で旧暦を意識していると、季節の景色をひと月先取りできると言うことに、今日ふと気づきました。――面白いものですね。

 

こうして思うと、たとえ四季の境が曖昧になりつつある今でも、やはり、季節の移ろいを味わうことが出来るのは、日本ならではのことだと感じます。

 

様々なところで、撮影旅行を重ねるうち「風景写真」をもっと撮ってみたいーそう思った時、ふと気になったのが「風景」の“景”の字でした。「影」ではなく何故「景」なのか。

 

調べてみると「景」には“光”や“日ざしの意味があるのだそうです。なるほど、だからこそ「風光る」というあの美しい言葉が生まれたのかと腑に落ちました。

 

「春の光の中を、そよ風が吹き渡る」――そんな情景を表わす言葉です。

 

目には見えないものが、心に思い起こされるとき、見る人の中に、懐かしさや、安らぎが生まれるのではないだろうか・・・

 

ああ、そんな風景写真を撮りたいなぁ!!

(旧暦では本格的な冬は、次の師走.の12月だったことを、私は知りました。このことで私の中にあった謎の一つが解けました。そのことは、また次月に触れさせて貰います。)

 

北海道 十勝岳の紅葉です。残念ながら天候はイマイチでしたが、紅葉はベストの美しさでした

 

秋色は、静かで艶やかな(あでやかな)色合いの中にある様な気がします