「生涯青春」継続中(^_^) vol.16
1月から旧暦表記について書いてきました。私が、旧暦表記に関心を持つ理由は、長年感じてきた“旧暦と現実の気候、季節感の違い”への疑問、そして旧暦の表現や響きの美しさに惹かれているからです。
8月の旧暦呼称も調べると、いくつかの呼び名が見つかりました。その中で「なるほど」と思ったのが・・
「葉落ち月:はおちづき」です。音位転換をへて「葉月」になっていったようです。現代の8月は猛暑ですが。そのかつての、旧暦8月(9月〜10月初めで)は、葉が落ち始め、秋風を感じられる中秋の時期でした。それにしても「葉落ち月」という響きはなんと美しいんでしょう!
漢字と諺
今では、袖のある服を着るのは、旅先の旅館の浴衣をまとう時くらいになりました。
さて「袖すり合うも◯◯の縁」ということわざ、◯◯にはどんな漢字が入るでしょうか?
次の3択です。
① 他生 ② 多少 ③ 多生
答えは9月に・・・
「漢字深読み」コーナー
「いのち」に係る漢字に面白さを感じ調べてみたら、下に「命」が付く漢字が26種類もありました。その中で特に面白いと感じたのは「生命」「性命」「命名」「宿命」「運命」「寿命」です。
私流深読みをしてみると「生命」は「命が生まれる」と読めますが、「命を生きる」と読めば、ぐっと力強さを感じませんか?
もう一つの「性命」は、あまり使う機会がありませんが、この「性」の中には“心が生まれる”とあります。「心こそ命であり、命は心に宿る」という思想があったのだろうな・・・と深読みの中で感動を覚えました。
辞書の大辞林には、①生まれながらの性質と天命 ②最も大切なもの・・とあります。
「宿命」は避けられない出来事に遭遇したときに、受動的な意味合で使われますが、“命が宿る”と読み替えると能動的で前向きな印象に変わります。
同じく「運命」も“運ばれる命”運命だから・・・と捉えるか、“命を運ぶ”と捉えるかで意味合いは大きく異なりますね。
そして「寿命」。
命が尽きることを“ことぶきの命”と表現するなんて、なんて粋な言葉だ!ここでも先人の知恵に感動でした。
この日も38℃でした。暑い夏ですね!