「生涯青春」継続中(^_^) vol.4

9月に入ると一番に感じるのは日没の早さですね。そして、秋の気配です。気配の中でイチオシは、なんといっても中秋の名月、満月です。9月が中秋と呼ばれるのは、立秋から初冬までの3ヶ月間を「三秋」に区分されている中盤にあたる季節だからですが、気候変動で秋らしさが感じられない名月になってしまいそうです。

ところで皆さんは、「国字」って言葉を知っていますか?

日本で生まれた、作られた漢字のことです。元々漢字は中国の発音に従った音読みのみだったそうです。徐々に日本人が使っている言葉を漢字に当てはめ「訓読み」が出来上がって行ったのです。

例えば、サンと音読みする象形文字の「山」は自分たちが使っている「やま」という言葉「訓読み」を作り出しました。徐々に、漢字には存在しない言葉を表現する必要が生まれ「国字」という日本の漢字が出来上がってきたのです。

こうして作られた国字は1500以上あるそうです。何れにしても、漢字の成り立ちには驚きます。室町時代に作られた礼儀作法を重んじることから「躾」という漢字「国字」が生まれ、風が止み、波がおさまり海面が穏やかな様を表す「凪」と言う漢字が生まれました。更に凪は朝と夕方が多いことから「朝凪」「夕凪」と言う国字ができていった。

山道を上り詰めて下りにかかる所をさす「峠」。その他「働」「畑」「枠」「辻」・・・等々。「鯖」「鰹」「鰤」魚篇は多いですよね。いろいろな思いや事象が折り込まれた漢字の深さは魅力に溢れてます。漢字に込められた思いや哲学を私流に解釈・想像するのが私の一つの楽しみです。これからも折りに触れ私流漢字物語を紹介していきたいと思っております。

 

おまけ。

いつも思うのですが、「立秋」(今年は8月7日)暑すぎ!!なのに、秋とは??変だ!!

調べたら、この日が夏の暑さの峠で、季節が秋に向かい始める日という季節の早読み言葉なんですね。これも日本人らしい発想、情緒ですね。因みに「立秋」を過ぎ「秋分」(今年は9月22日)までの暦の上の暑さを表すのが残暑だと言うことです。

 

去り行く夏、9月を感じて貰えるといいのですが・・・