くめじま の 海の中 雌雄同体の不可思議な生き物

今月は「ウミウシ」のです。牛とは全く違います。ウミウシは正式名称ではありません。触覚が牛の角みたいに見えるのでそう呼ばれています。日本近海だけで600~900種類ものウミウシがいるそうです。巻貝から進化した貝類で、海に生息する軟体動物で殻がないのに貝の仲間です。

進化の過程で身を守る貝殻を捨て、その代わりにウミウシは毒のある生物を餌として、その毒や化学物質を体内に蓄え利用することで外敵から身を守っているそうです。雌雄同体の生き物です。雌雄同体は大きくは2つに分かれます。ウミウシのように1匹で生殖機能を同時にもつタイプと、様々な状況でメスからオスに、或いはオスからメスに転換するタイプがあるそうです。

8月に載せたイソギンチャクの棘に守られて生息する可愛いクマノミは面白いです。ひとつのイソギンチャクに数匹の同一種のクマノミが生息しています。上下関係は厳格で強いものほど大きく威張っています。その中で一番大きい奴がメスになります。2番目に大きい奴がメスの生んだ卵に受精し、卵が孵化するまで世話をするそうです。海の中では、美しさと不思議とが溢れています。では、私が見たウミウシを紹介します。

2本の触覚が立派な「シンデレラウミウシ」

移動はほふく前進

少しうねってるんですね

美しいひらひらは肛門です

大体こんな大きさです。

ちょっと似てますが・・・・

オレンジの触覚と胴と、それについている不思議な装い。名前分かりませんでした。

サキシマミノウミウシ。上か下か分かりませんが、これが正常なスタイルのようです。

宇宙船に見えませんか?  呼び名はキスジカンテンウミウといいます。

エンタープライズのカーク船長の声が聞こえそうです・・・「宇宙歴2122年・・・」

海底も宇宙もOKの宇宙船

宇宙を飛行中

海底に着地

ちょっと美味しいそうな水饅頭みたい。